酒蔵はいま | 2013年1月30日
こんにちは、蔵人の柴田です。
この1月から2月にかけての今の時期が酒造期間の中でもたぶん一番忙しい時期だと思います。
出品酒用の大吟醸の仕込み、次々と続く吟醸酒の仕込み、立春朝搾りも間もなく上槽です。
朝、暗いうちから仕事は始まり、気が付くともう19時20時になっています。
麹室での作業は深夜までかかります。
一日があっという間です。
「時間がいくらあっても足りない」とこの前杜氏がつぶやいていました。
「足が痛い」「腰が痛い」と言ってる人もいます。
蔵人皆、満身創痍で酒造りをがんばっています。
なかなかこのブログも更新できませんが、そんな感じで大忙しです。
その他 | 2013年1月29日
1月12~13日の2日間、出雲大社の近くでリニューアルした観光センターいずもにて、「お正月試飲販売会」がありました。
この日、売り場に立つのは大ベテランの杉原さんです。
普段は前掛けをしてお酒の配達をされていますが、この日は法被姿が素敵ですね。
ずらりと並んだのは、できあがったばかりの「豊の秋 本醸造 生原酒しぼりたて」です。
渋さと硬さが残りつつも、舌の上でぴりぴりと広がる新鮮な風味。
春の訪れが待ち遠しくなるような、季節の風物詩ですね。
全国各地から訪れたたくさんのお客様にも好評で、大盛況となりました。
ありがとうございます。次回の旅は、是非うちの蔵にもおいでください。
販売会が終わったあとは、もちろん蕎麦を食べて、出雲大社へお参りですね。
普段は松尾さん(佐香神社)にばかり神頼みの僕らも、「せっかくだけん」と、縁結びの神様に手を合わせます。
もちろん、出雲大社の拝礼作法に従って「二拝・四拍手・一拝」で。
60年ぶりの大遷宮、今年の5月は「本殿遷座祭」が執り行われます。
出雲神話とそのゆかりの地で、一献いかかでしょう。(野田)
■観光センターいずも
〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東273
営業時間: 9:00~16:40(年中無休)
URL: http://www.ichibata.co.jp/taisyakankou/
酒蔵はいま | 2013年1月15日
こんにちは、蔵人の柴田です。
先日まで「立春朝搾り」の仕込みの様子などを紹介していましたが、
そもそも立春朝搾りがどのような商品なのかを説明していませんでした。
すみません。
2月4日、立春の日は旧暦のお正月にあたります。
この日を祝う特別なお酒が「立春朝搾り」なのです。
ただ、名前の通り立春の朝に搾らなくていけないのでそれまでの醪(もろみ)の管理にとても気を使います。
この商品は山陰地方にある日本名門酒会加盟の酒販店のみの取り扱いになります。
また、予約限定商品なのでご購入をお考えの方は早めにご予約を。
「豊の秋 立春朝搾り」取り扱い店のリストはこちら
予約〆切は2013年1月28日(月)です。
立春の日には酒販店さんが出荷の手伝いに来てくれたり、
神主さんによるお祓いがあったり、いつもとは違った賑わいをみせます。
その日の様子もこちらのブログで紹介しますね。
酒蔵はいま | 2013年1月10日
こんにちは、蔵人の柴田です。
昨日の2回目の仕込み(仲添)に続いて今日、3回目の仕込み(留添)でした。
蔵の二階の板の間に広げられた蒸米です。
これらの蒸米と麹米、そして水をタンクの中に仕込みました。
これで「立春朝搾り」の仕込みは完了です。
こちらが今日の醪(もろみ)。
これから立春の日に向けて醪がゆっくりとお酒に変わっていきます。
酒蔵はいま | 2013年1月7日
こんにちは、蔵人の柴田です。
遅くなってしまいましたが明けましておめでとうございます。
毎年、年が明けるとすぐ「立春朝搾り」の仕込みが始まります。
日本酒は3段仕込みといって3回に分けて仕込むのですが、
今日はその1回目の仕込みでした。
1回目の仕込みのことを「初添」と呼びます。
「立春朝搾り」のような吟醸酒クラスの場合、「初添」は下の写真のように小さいタンクに仕込みます。
「初添」を仕込んだ翌日の明日は「踊り」といって一日仕込みがお休みです。
(・・・といっても他のお酒の仕込みはあるのですが)
その間にタンクの中で酵母が元気に増殖していくんですね。