松江の銘酒、豊の秋 - 「豊の秋」醸造元 米田酒造株式会社

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蔵人は今

2015年10月のアーカイブ

「トヨノアキ」シリーズ発売中!

酒蔵はいま | 2015年10月31日

こんにちは、野田です。
実は昨年から、ひっそりと純米酒の新シリーズの出荷を開始しています。
何か理由があって隠していたというわけではないのですが、プロトタイプのような感じの25BY製造後、26BYでラインナップが増やせたことや、「ようやくお披露目できるかも!」という実感もあり、満を持して!?今年に入ってから地元を皮切りに各地のお酒の会や試飲会に出品させていただくことができました。

そんなこの度始まった「トヨノアキ」シリーズは、「島根の人・水・米・技術で酒を造る」というローカルなものづくりとその価値にいま一度目を向け、日本酒を通じて島根らしさを広く外に向けて発信していくことを目指しています。豊の秋の味わいとして受け継がれ守り続けてきた伝統に、ほんの少しの新鮮なイメージと、新しい挑戦を加えました。

米田酒造では酒造りに使用する米の8割以上が島根県産で、これまでにも「純米吟醸 松江づくし」のように地元の素材にこだわったお酒を醸しています。本シリーズではより一層風土色を感じられる酒造りを念頭に置き、「全量島根県産米使用」を基本としました。また米の違いによる味わいの違いを存分に楽しむためにも、すべて単一品種による純米造りとなっています。
口に含むと感じられる軽快な酸と輪郭のはっきりとした旨味は、米田酒造の酒造りのコンセプトのひとつである食との融合はそのまま、より幅広いシーンを想定しています。ご家庭、居酒屋、レストラン、バルでも。今日の一杯にトヨノアキを選ばれた方々にとって最も身近な食事とご一緒に楽しんでいただきたいです。
 

前置きが長くなりましたが、とても美しいお酒ができあがりました!

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トヨノアキ アカ 純米 五百万石

「島根をもっと世界へ」― そんな気持ちで始めたのがこのシリーズです。
その第一歩として、全量島根県産五百万石を使用した純米酒をご紹介します。
力強く、万能で、おおらかな酒米です。それゆえ生まれたお酒もおおらかです。
お好きな温度で、お好きな料理と合わせて、おおらかにお飲みください。

<加水火入26BY>
アルコール分/15.2% 日本酒度/+5.5 酸度/1.5 アミノ酸/1.2
精米歩合/麹米:65%、掛米:70% 使用酵母/協会901号
<生詰原酒26BY>
アルコール分/17.8% 日本酒度/+4.5 酸度/1.8 アミノ酸/1.7
精米歩合/麹米:65%、掛米:70% 使用酵母/協会901号

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トヨノアキ ミドリ 特別純米 改良雄町

1960年に土地の個性に合わせて誕生した「改良雄町」は、島根の醸造家たちに驚きを持って迎えられました。
それから半世紀以上、改良雄町は醸造家たちを惹きつけてやまず、島根の味わいのひとつとなっています。
この酒米を手にする喜びを噛みしめ、オール改良雄町でじっくりと低温で優美な味わいに仕上げました。
当蔵の挑戦が、皆様に迎えられるとありがたいなと思います。

<生詰原酒26BY>
アルコール分/17.6% 日本酒度/±0 酸度/1.9 アミノ酸/1.0
精米歩合/麹米:58%、掛米:58% 使用酵母/協会901号


「五百万石」の赤、「改良雄町」の緑と、まるでクリスマスのよう(といろんな方から言われました)に目を惹くパッケージは、紫外線を防ぐ遮光袋になっています。いまでも1本1本手作業で紙包装をしている定番酒「豊の秋 上撰」と同様に、日本酒の瓶を新聞紙などで包んで出荷・保管するというのは昔から行われている品質維持の方法です。豊の秋の味わいを損なうことなく、蔵から遠く離れた場所であっても美味しく楽しんでほしいという思いから、新シリーズに採用しました。
先人の知恵がモダナイズされた装いは、僕と同級生のデザイナー、シーラカンス食堂の小林新也さんにお願いさせてもらいました。ありがとうございます!


まだまだ製造数が少ないこともあり、米田酒造オンラインショップにも載せていませんが、島根県内の酒販店さんだけでなく、東京、神奈川、ロンドンでも少しずつお取扱いいただいています。もしどこかでお見かけしましたら、ぜひ手に取ってやってください。

27BYでは200kgの小仕込みでニューフェイスも登場です。仕込み計画では取り掛かるのが来年3月頃とまだ先ながら、おやっつぁんも待ち遠しい様子でした。
ご期待ください!

酒米入荷

酒蔵はいま | 2015年10月22日

こんにちは、蔵人の柴田です。
10月の様々なイベントも大体終わり、蔵内も徐々に酒造りモードへ移っています。
来月の蔵入りに向け、掃除や道具類の準備など着々と準備が進んでいます。
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そして、本日、酒米が入荷しました。
いくら準備が万全でも米がないことには酒造りは始まりません。
今回入ってきた酒米はまだまだ全体のほんの少しです。
これからどんどん酒米が入荷され、精米所の中は米袋でいっぱいになりますよ。
 

豊の秋、アメリカへ(その後)

酒蔵はいま | 2015年10月21日

こんにちは、野田です。
豊の秋のアメリカ輸出のご報告です。今年は各地で豊の秋を紹介できるたくさんの機会に恵まれました。2月のニューヨークからスタートし、取り扱いの始まった新しい州や、ホノルルでの2度の試飲販売、そして再びニューヨークへ。
ちょうど1年ほど前、アメリカで豊の秋が流通し始めたことをお伝えしましたが、それ以来嬉しいことに、豊の秋を扱ってくださるリカーストアやレストランが続々と増えています。

日系スーパーマーケットや
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新しくオープンした居酒屋でも
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レストランのグランドメニューにも載っています!
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じわりじわりと、豊の秋がアメリカ各地に広がっているのを感じました。和食に限らず、その土地その土地のシェフのセンスで、ジャンルを超えた融合料理や現地の食材を使った創作料理などと一緒に提供される様子は新鮮な感覚を呼びます。
そして何よりも感激したのは、「このまえ試してみて、美味しかったからまた買いに来たのよ!」というリピーターの方にお会いできたことです。いまや日本酒の輸出相手国第1位で全国各地の地酒が並ぶアメリカ。海外産のものや他のアルコール飲料も含めて数多くの選択肢があるなかで、島根を離れた新しい土地で再び手にとってもらえる日本酒になれたのは、とても嬉しい成果でした。
 

そして今年の挑戦を終え、帰国した日の夜のこと。東京のとあるビアバーでベルギーだったかドイツだったかのIPA(インディアペールエールというホップの苦みが強いタイプのビール)をいただきました。聞くと家族経営の小さな醸造所で造られたビールだそうで、「今はこんなビールが日本で飲めるんだから、良い時代になったよね~」と話すマスターがとても印象的でした。

同じく田舎の小さな酒蔵で造られた豊の秋。
これからも豊の秋を楽しめる場所が増えていけるよう、より多くの街でご紹介していければと思っています。

粕取り焼酎を取った後の粕はどこに?

酒蔵はいま | 2015年10月14日

こんにちは、蔵人の柴田です。
先週、やっと、粕取焼酎の蒸留作業が終わりました。
今年は今までになく長丁場で疲れました。

今、蔵にはまだ蒸留し終わった後の粕が残っています。
蒸留作業は終わっても、その「後粕」を処理する作業がまだあります。
今日はその後粕がどこにいくのかを紹介します。
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まず、蔵の中に山になっている後粕を20キロずつ袋に詰めていきます。
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それをトラックに積み込み、いろいろな農家さんの元へ運びます。
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上の写真は半農半蔵人として米田酒造で働いている江角さんのビニルハウスです。
稲刈りが終わった後の田んぼにまくのだそうです。
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こちらは稲刈り間近のお米。
除草剤を使わない米作りをしているためちらほら雑草も生えていました。
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他にも県内様々な農家の方の畑に持って行きました。

正直、「後粕」が作物にどのような影響を与えるかは勉強不足でよくわかりませんが、
農家の方にきくとといい肥料になることは間違いなさそうです。
ある、農家さんの話によると、葉物の野菜には特に効果があるようです。

酒造りはお米を最後の最後まで無駄なく循環していくのが素晴らしいですよね。

もうすぐ、今年の酒米が蔵に入荷されます。
これから急ピッチで片付け、掃除、準備をやっていかなければいけません。