松江の銘酒、豊の秋 - 「豊の秋」醸造元 米田酒造株式会社

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蔵人は今

火入れ

2016年7月11日

こんにちは、野田です。
トヨノアキシリーズより、島根県産改良雄町100%の夏の新作リリースです。
トヨノアキミドリ720ml.jpg
トヨノアキ ミドリ 特別純米 改良雄町 27BY(瓶燗1回火入れ原酒)
アルコール分/17度 日本酒度/+1.5 酸度/1.9 アミノ酸/1.1
精米歩合/麹米:58%、掛米:58% 使用酵母/協会901号

酒米の系譜を辿ると多くが行き着く「雄町」。150年遡るこの血筋を受け継ぎ、島根で誕生した「改良雄町」は、当蔵の顔でもある「特別純米 雀と稲穂」の掛米として味わいを形成しています。限られた数量しか確保できない希少な酒米ですが、単一米仕込みで系譜のロマンを真に体感していただければと思います。滋味を味わうお燗で、あるいは原酒ですのでオンザロックもお試しください。

さて春に蔵出しした無濾過生原酒バージョンの兄弟分となる本仕様は、27BYでは火入れの処理にこだわりました。火入れとは、日本酒を加熱殺菌することで品質を「固定」する作業です。この過程でのちょっとしたブラッシュアップの点として、上槽後に時間を置かず、早期に瓶燗火入れをすることでみずみずしい味わいを目指しました。火入れは普段から行っている作業ではありますが、方法とタイミングを見直すことでしっかりとした成果が出たのではと思っています。
ここのところ米田酒造では、サーマルタンクを増やしての低温管理やMJP洗米機の導入など設備上の変更点もありました。その効果を実感したこととして、先日24BY~27BYの大吟醸を利き酒する機会があったのですが、変更前後で熟成の具合や貯蔵後の変化に大きな違いが出ています。こういった大掛かりなことに比べればわずかなことながら、酒質の向上のためにやっていることは小さなことの積み重ねなのだと感じます。

暑いこの季節、「低アル」「生」のお酒が増えるなか、膨らみのある軽快な原酒もなかなか良いですよ。爽快感のある青リンゴのような酸がバランスよく、氷を浮かべてオンザロック、ぬるめにゆるりと夏燗も最高です。

27BYミドリ、とても印象的な1本に仕上がりました。なんとなく記念のようなものとして、個人的に自宅で1本は長期貯蔵しておこうと思っています。