松江の銘酒、豊の秋 - 「豊の秋」醸造元 米田酒造株式会社

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2019年5月のアーカイブ

日本三大船神事 ホーランエンヤ

雲州松江の風景 | 2019年5月31日

5月18日(土)から5月26日(日)にかけての9日間、松江では市街を流れる大橋川を中心に、日本三大船神事「ホーランエンヤ」が執り行われました。
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ホーランエンヤは約370年前の1648年に凶作を危ぶんだ松江藩主・松平直政(徳川家役の孫!)が、松江城内に祀られた稲荷神社の御神霊を約10km離れた阿太加夜(あだかや)神社に船でお運びし豊作の祈祷をさせたことが始まりと言われています。

見どころは、五大地と呼ばれる5つの地区の人々が色とりどりの装飾をした櫂伝馬船(かいでんません)を繰り出し、その上で披露される櫂伝馬踊りです。

詳しくは「ホーランエンヤ2019公式ホームページ」へ
https://www.ho-ran2019matsue.jp/

ホーランエンヤは10年毎(私の子供のころは12年毎でした)に行われており、今回は10年ぶりの開催です。この機会に親戚が集まったり同窓会が開かれたりと多くの人が集まり、期間中全体の人出は38万人とのことでした。
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まず初日、5月18日渡御祭。この日は松江城山にある城山稲荷神社から御神霊を陸行列で大橋川にお運びし、神輿船に移して阿太加夜神社までお運びする日です。朝からNHKの中継も入り川岸にはすでに人でいっぱい。神輿船を先導する櫂伝馬船も各地区から集合し出発を待っています。

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御神霊が神輿船に移ると櫂伝馬船が岸を離れ櫂伝馬踊りの始まりです。

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目を引くのが船首で剣をかたどった櫂を手に歌舞伎風の衣装で踊る「剣櫂」(けんがい)。船上の主役といってもいいでしょう。

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それを対をなすのが船尾で女形の衣装で酒樽の上で踊る「采振り」(ざいふり)です。

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分かりにくいですけど「豊の秋」の樽の上で踊ってます。「豊の秋」の樽も櫂伝馬船に乗って誇らしげです(笑)

これらの衣装道具類は専門の業者に発注する一方、地区の女性たちよって手作りもされています。

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約100隻にもなる船団は、大橋川にかかる4つの橋の間を2時間半休みなく踊りながら周回したのち、阿太加夜神社へ向かいます。

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ここで大橋川の観客は帰り出すのですが、松江駅にほど近くちょうどお昼時ともあって駅のレストラン街はどの店も行列でこんな松江駅は見たことがないというぐらいの賑わいでした。

そして期間の中日の5月22日に阿太加夜神社の参道と境内で櫂伝馬踊りが奉納さる中日祭が行われました。平日なので行けませんでしたが6万人の人出だったとのことです。

最終日、5月26日渡御祭。渡御祭と同じ経路を逆に御神霊が阿太加夜神社から城山稲荷神社にお帰りになる日。この日は北海道で気温39.5度が記録されるなど全国的な暑さとなり、松江も真夏日が予想され熱中症対策として大橋川での櫂伝馬踊りの時間が短縮される対応がとられました。

出発地点の阿太加夜神社側、意宇川の様子です。
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こちら側は櫂伝馬船を出す五大地に近くリラックスした雰囲気があります。

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川幅は狭く波も静かで、ホーランエンヤの唄声、ぎぃ、ぎぃと櫂が擦れる音などが響きます。

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「がんばれよー!」「(神様を)よろしく頼むよ!」という声援を受け船団は大橋川に向かいます。
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なおこれが阿太加夜神社です。
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大橋川で櫂伝馬踊りを披露した後、陸に上がり、御神輿を先頭に唄を歌いながら松江城の城山稲荷神社へ行進します。

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城山稲荷神社境内で最後の櫂伝馬踊りを奉納して祭りは終わりました。

次回は10年後の2029年を予定しています。自分が子供のころ、当てくじとかの出店のないお祭りのなにが面白いのかと思ってました。社会人になり地域の方々の苦労やプライドを知るにつけて、また酒造メーカーとしてお酒を通じて関わりを持つことでホーランエンヤへの見方も変わりました。10年後はどんな景色でこのお祭りを見ることになってるでしょうか。

佐太神社 直会祭(なおらいさい)

雲州松江の風景 | 2019年5月13日

松江市街から宍道湖の北側に車で約20分のところに、出雲国ニ宮の「佐太神社」があります。佐太神社は、出雲大社に祀られる杵築大神と並ぶ出雲四大大神の一柱・佐太大神が祀られており、古代より信仰を集める由緒ある神社です。
大社造りの三殿並立の社殿が非常にとくちょうてき特徴的です。

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5月3日は「直会祭」が執り行われ、それを盛り上げる門前市に出店してきました。門前市では地元特産品の販売(松江産アワビや干物)や地元女性グループのおでんの販売などが行われます。
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佐太神社の背後にある山は別名「かんなび山」と呼ばる神が隠れこもる山とされており(出雲地方には同じようなかんなび山が他に3つある)、かつてはその麓に社があったと言われている関係から、「純米吟醸かんなび」をお出ししました。
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またこの地域は出雲杜氏の故郷である秋鹿(あいか)に近く、かつて米田酒造で働いた蔵人の親戚から声をかけらられたりもするなんていうそんな土地です。

さて「直会祭」に話を戻します。直会というのは神事の後に神様にお供えした食物やお酒を参列者全員で食し、神様の力を分けていただくというような意味があります。この「直会祭」では杯式(さかずきしき)というお神酒をいただく儀式があります。佐太神社のホームページによれば「これは矢筒(やづつ)、小太刀(こだち)、大太刀(おおだち)の順で杯に注がれた神酒(みき)を頂くというものでその所作は勇壮で武家の儀式を遺すと伝え、江戸時代には松江藩の武士が行っていたと云います。」とのこと。

斎場で宮司の祝詞奏上やちっちゃな巫女さんによる舞が行われた後にその「杯式」。矢筒、小太刀、大太刀を持った男が1人ずつ杯を受けるのですが、3杯をいっきに飲み干すのだからすごい。(都合により記事中では
人物が前後してます。。。)

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まず1杯目は、まあ大丈夫。
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こんな酒の注ぎ方初めて見ました(笑)

2杯目、おいおいって感じで苦笑い。すかさず「まだまだまだ!」と野次が飛びます。
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3杯目、さすがにきつそうだが呼吸を整えて一気に飲み干すと歓声が上がります。
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その後は参列者や観客にお酒がふるまわれ、皆で神様と一体にそして共同体の繋がりを強めます。
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神様と人、人と人を繋げるお酒の役割を改めて実感した1日でした。

 

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