蔵はいま

2009年6月1日号 全国新酒鑑評会 製造技術研究会

全国新酒鑑評会は、酒類総合研究所(旧・国税庁醸造研究所)が毎年春に主催する、現在、全国規 模で開催される清酒の鑑評会です。明治44年の開催以来、今回で97回を迎え、日本酒の製造技術と品質の向上に大きな役割を果たしてきました。
全国の蔵元がその年の冬に酒造技術を駆使して仕込んだ(大)吟醸酒を持ち寄り、お酒の出来を競い合うわけですから、鑑評会で金賞を取ることは多くの蔵元、 杜氏にとって大変栄誉のあることです。(酒の画一化を招いたなど全国新酒鑑評会への批判的な意見もあります)

製造技術研究会は酒造関係者を対象に酒類総研のある東広島市で開催されます。全国から集まった920点の出品酒をすべてきき酒できるよ うになっています。

都道府県別にずらっと並べられたお酒を一列に並んで一つずつきいていきます。全てをきき酒するのはなかなかしんどいので、金賞酒を中心 に、間で入賞を逃したお酒をきくと違いが分かってきます。入賞酒は華やかな香りとしっかりした甘味がバランスよくまとまり口の中で広がるように消えていく ように感じるお酒でした。

出品酒は金賞を取るため酒で個性がなくてつまらない、という声もあります。しかし杜氏と蔵人が若返りつつある「豊の秋」にとって、市販酒の個性と品質の向 上につなげるため、そういったお酒を狙って造れる高い技術やセンスを磨くのに必要な挑戦であると思っています。

平成20酒造年度 全国新酒鑑評会の結果はこちら
http://www.nrib.go.jp/kan/kaninfo.htm

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