約360年の歴史を持つ日本三大船神事のひとつ「ホーランエンヤ」が12年ぶりに開催されました。
「ホーランエンヤ」は城山稲荷神社式年神幸祭の通称で、松江城内にある城山稲荷神社のご神霊を約10キロ離れた東出雲町の阿太加夜神社 へ船で運び、1週間にわたって五穀豊穣などを祈り、再び稲荷神社へ帰ってくる船渡御祭です。
見どころは、五大地と呼ばれる松江の五つの地区から繰り出す、色とりどりに飾った櫂伝馬船上で繰り広げられる華麗な櫂伝馬踊り。
船首では歌舞伎衣装姿の「剣櫂(けんがい)」が勇壮に、船尾では色鮮やかな着物で女装した「采(さい)振り」が艶めかしく、「ホーランエンヤ」の声に合わ
せて華麗な踊りを披露します。
さて、初日の5月16日は「渡御祭」。松江城山稲荷神社のご神霊を約10キロ離れた阿太加夜神社まで送る神事です。松江城山から神輿が 大橋川河畔に到着するといよいよ櫂伝馬踊りがスタート。大橋川に詰めかけた大勢の観客に披露するように櫂伝馬船は神輿船を中央に旋回を続け、観客は目の前 を通り過ぎる櫂伝馬船に大きな拍手を送ります。
5月20日は「中日祭」。櫂伝馬船の踊り手たちは車輪のついた陸船に乗り換え、櫂伝馬船踊りを披露しながら阿太加夜神社の参道を進み、 境内で再び踊りを奉納します。
5月24日は「還御祭」。御神霊が阿太加夜神社から城山稲荷神社にお帰りになる日で、「渡御祭」の逆のコースを辿ります。松江城山二の 丸の舞台で5大地が次々に櫂伝馬踊りを披露した後、城山稲荷神社で再び踊りを披露しホーランエンヤの幕が下ります。12年に一度しか行われない祭りなので、昔は櫂伝馬船に乗れるのは一生に一度の名誉なことだったそうです。しかし船を出す五大地といわ
れる5つの地区では少子高齢化が進み今では人員の確保が難しくなってきたそうです。そういったなかで踊りや歌、決まり事を伝承し1年以上かけて準備と厳し
い練習を重ね、素晴らしい船行列を披露してくれた五大地の皆さんの誇らしげな姿に胸が熱くなるのを感じました。
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