「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
 併せて、出雲弁サイト「出雲弁の泉」もご覧下さい。登録語数も豊富で、しかも発音まで聞けちゃうんですよ♪
○出雲弁 ○標準語訳
〜え はなし〜
〜良い話(縁談話)〜
「ただものだんだん。まいねちノクたらしふが続くがね。今朝も大慶寺に、みゃっちょらいたが、おばばはマメなねえ。具合がわりなあへんかね。」 「いつも有りがとうございます。毎日暑い日が続きますね。今朝も大慶寺(檜山・多久谷町)に詣 って居られたが、お婆さんは元気ですね。病気になりませんかね。」
「あぁ どげなこげな やっちょうますわ。まあ 上って スイカでもくわっしゃいね。」 「ああ、どうにかこうにかやっていますよ。まあ座敷へ上って 西瓜でも食べてくださいね。」
「だんだん だんだん。ほんなら上がらせてもらわか。」 「有りがとうございます。そんなら上らせて貰いましょうか。」
「話はちがあだだも おまえはんとこの 大阪へ出ちょってだ ワケシは、嫁はんもらっちゃったかね。」 「話は違うけれど、あなたの家の大阪へ出ておられる若い人は、お嫁さんを貰われましたか。」
「まだだじね、なかなか エェシがおらえんで。」 「未だですよ。なかなか良い人が居られなくて。」
「あぁそげかね、おまえさん知っちょってかいね。たくだん(多久谷町)の伝さんとこのモスメはん。」 「ああ そうですか。あなたはご存知ですかどうか、多久谷町の伝さん宅の娘さん。」
「聞いたことああだども 本人さんは しいませんじね。」 「聞いたことはあるけれども、本人さんは知りませんよ」
「色白でなかなかええニョバシだじね、ワケシにどげなだらかね。」 「色白で なかなか良い娘さんですよ。(あなたの所の)若い人(息子さん)にどうでしょうか。」
「そら え はなしだね。そげんエェシなら、世話してもらあかの。」 「それは良いお話ですね。そんなに良い人なら、お世話をして頂きましょうか。」
「おまえはんが、そげ言わっしゃら、あすこのおばはんね オラ ちょっこし 話してみょかね。」 「あなたが そうおっしゃれば、あそこのおばさんに 私が少し話をして見ましょうかね。」
「ほんなら おばば 頼んますわ。」 「そんなら お婆さん。お願いしますよ。」
「ああえじね。」 「ああ 良いですよ。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。