「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
 併せて、出雲弁サイト「出雲弁の泉」もご覧下さい。登録語数も豊富で、しかも発音まで聞けちゃうんですよ♪
○出雲弁 ○標準語訳
〜あわせ柿と富有柿(ふゆうがき)
〜渋抜き柿と富有柿〜
「朝晩がさぶなったがね。おまえはんとこんしは、どげしちょらいかね。」 「朝や晩が寒くなりましたね。あなたさん宅(ご主人)は、どうしておられますか。」
「今日はふさしーぶね おっぷりぃへ つーねえかぇたじね。」 「今日は久し振りに 十六島(うっぷるい)へ 魚釣りに行かれましたよ。」
「ほーん、そげかね。そら、えあんばいだね。このあわせ柿、上岡田のおばさんに貰ったけん、ちょんぼしで悪りだどもあげぇわ。」 「ほう そうですか。それは良い事ですね。このあわせ柿(渋抜き柿)、上岡田のおはさんに貰ったから、少しで悪いけど 差し上げますよ。」
「あらだんだん、だんだん。」 「あら 有りがとうございます。」
「近ごろはあわせ柿も、ナイロン袋の あつやつね入れて、ドライアイスでしぶをぬくげなね。昔しゃ、いで やっちょったけん、 しぶが残っちょって、いを つぎたぇたりしてつくっちょったが、めやしげにできーやになったもんだわね。」 「近ごろは あわせ柿も、ナイロン袋の厚いのに入れて、ドライアイスで渋を抜くそうですね。昔は湯でやっていたから、渋が残ったりして 湯を継ぎ足して作っていたが、簡単に出来るようになったものですね。」
「あげだねー。時代がかわってねー。」 「そうですね。時代が変わってね。」
「そげえわ 久多見のふゆーがきは ことしゃ よー とれたげなね。おおけなのが よけ あーげなね。夏がよかったけん だげなわ。」 「そう言えば 久多見町の富有柿は、今年はよく穫れたそうですね。大きいのが多く有るそうですね。夏が良かったからだそうな。」
「ほねね。ふらたの柿は日本えち まいげなねー。農協のしがえっとらいたじね。ほんね、まいだけんね。」 「そうですか。平田の柿は日本一美味しいそうですね。農協(JA)の人が言って居られましたよ。本当に美味しいのだからね。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。