「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
 併せて、出雲弁サイト「出雲弁の泉」もご覧下さい。登録語数も豊富で、しかも発音まで聞けちゃうんですよ♪
○出雲弁 ○標準語訳
〜昔は良かった〜
〜昔は良かった〜
「ただもの だんだん、 こないだも ごっつぉさんになーましてね。」 「いつも有りがとうございます。先日も御馳走になりまして。」
「なんがまいさん。」 「いいえどういたしまして。」
「まぁじ、ふらたの町もあっちこっち変わってきて、そこたぁじね道が出来ーし、川もおおけになーし、ほんね、むかしと全然ちがってきたがねー。」 「まぁまぁ、平田の町も あそこもここも変わってきて、いろんな所に道が出来て、川幅も広くなって、本当に昔と全然違ってきましたね。」
「こうで大雨がふっても、めずは出らんやーなーげなじね。」 「これで大雨が降っても、洪水は出なくなるそうですね。」
「えまんごろ、中の島はまだもうちょんぼし残っちょうだども、道路がふろなって、くーまがよけ通おやになって あぶねことだわ。」 「今頃、中の島町は 未だもう少し残っているけど、道路が広くなって車が多く通るようになって、危ないことですね。」
「おばば、ほんがほんがあるいちょーと殺さいじね。」 「お婆さん、のんびり歩いていると(車にひかれて)殺されますよ。」
「むかしゃ、おちらとしちょって よかっただもね。」 「昔はゆっくりとしていて、良かったんだけれどね。」
「そうだどもね、おばば なんでもかんでも、むかしゃよかったてて あんまり言いと、ちかごろのわけもんは気に入らんけん。」 「そうですけれど、お婆さん 何もかも昔は良かったとあんまり言うと、近ごろの若い人は気に入りませんよ。」
「長生きしーと、えろんげなことが変ってしまってついてえかれんわ。」 「長生きしていると いろんなことが変わってしまって 付いて行けませんね。」
「はやこと おじじのそばにえかなえけんわ。」 「早くお爺さんの近く(冥土)へ行かねばいけませんね。」
「まぁじ そぎゃんことえわずに長えきしてごしなはいね。」 「まぁまぁ そんなこと言わなくても 長生きをして下さいね。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。