| ○出雲弁 |
○標準語訳 |
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〜せちびん〜
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〜節分〜
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| 「こらあ。また わぁらちゃ おおはえごんしぃか。こたちねばっかぁ。あたらしこね、みゃへみゃって 豆でもまくだがなあ。」 |
「こらこら。またお前達は、大騒ぎをしておるか。炬燵にばかりあたっていないで、お宮さんへ参って、豆でもまくがよいがな。」 |
| 「なして 豆まくだがね。」 |
「どうして 豆をまくのかね。」 |
| 「そげなことが わからんか。きょは せちびんだがのう。豆まいて鬼おい出さにゃ 鬼が来(く)うぞ。」 |
「そんなことがわからんのか。今日は節分だから、豆をまいて、鬼を追い出さないことには、鬼がやって来るぞ。」 |
| 「そげん みゃに 鬼がおおかね。」 |
「それじゃ お宮さんに鬼がいるの。」 |
| 「また かばち たれぇは。みかしから そげしたもんだわな。」 |
「また、そんな口ごたえして。昔から、節分には豆をまくことになっているのだよ。」 |
| 「どげ えって 豆まくだかね。」 |
「じゃあ、どう 言ってまくのかね。」 |
| 「こん だらくそや。そぎゃんことが わからんだが。福はおち、おにゃん外 だがな。」 |
「こらまあ、馬鹿野郎が。そんなことがわからないかね。福は内、鬼は外と言うもんだよ。」 |
| 「よし みゃあぞ。ちと さびの。手がこちけぇやながの。」 |
「よし。それじゃ参ってこよう。少し寒いなあ。手がこごえそうだ。」 |
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| 「お、やっちょうやっちょう。大けな声して えっちょうわ。ちと、はちかしやなが えってみいか。」 |
「おう、やっているやっている。大きな声で言っているぞ。少しはずかしいようだが、言ってみるか。」
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| 「ふくはぁおち。おにゃんそとう。」 |
「福は内、鬼は外。」 |
| 「ふくはぁおち。おにゃんそとう。」 |
「福は内、鬼は外。」 |
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| 「もどったじね。さびやさびや。」 |
「ただ今。おお寒い寒い。」 |
| 「こたちもぐらしこん、いえん中もまくだが。大けな声で。」 |
「これこれ、炬燵にあたらないで、家の中も豆をまくのだよ。大きな声で。」 |
| 「ようし。まくぞ。ふくはおち おにゃんそとう。」 |
「ようし。まくぞ。福は内、鬼は外。」 |
| 「だんだん だんだん。こうで おにゃ おらんよんなった。」 |
「ああ、ありがとう ありがとう。これで、この家には 鬼がいないようになった。」 |
| 「おちの鬼 ぼいちゃげられて どこ えくだらかねぇ。」 |
「ぼくのうちの鬼は、追われて、どこへ行くのだろうかなぁ。」 |