「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
○出雲弁 ○標準語訳
えっしきかざぁ
〜一式飾り〜
「今年のえっしきかざあは もう はじまっちょうだらかのう。」 「今年の一式飾りは、もう、とりかかっておられるでしょうかね。」
「そら はじまっちょうてて。今年しゃ なに 作らかと いいことから 始まあけん、がいな おざわきだわな。」 「そら 始まっておりますよ。今年は何を作ろうかということから始まりますからたいへんに忙しくて、気の遣い方ですよ。」
「考えーしは 頭が えてわのう。」 「それじゃ、考えを出す人は、頭をつかいますね。」
「そらそげだ。その時の はやりも ああし、出来事もある。どげな道具を使うか、大きさは どうほどなど 考えてやらにゃ ならんだけん ざっかけなことでは 出来ーもんだねわな。」 「そら そうですよ。その年の流行もありましょうし、出来事もありますし。それにどんな道具を使おうか、どんな大きさの飾りにしようかなどと考えねばなりませんからね。無計画な考えでは、出来るものではありませんよ。」
「そげだらの。ほんね、えち見ても みごとなもんが できちょうがのう。ものええも たいへん だらのう。」 「そうでしょうね。全く、いつ見てもみごとなものができていますね。費用も大変でしょうね。」
「そげん、ものええのこと考えちょら できせんわな。わがことのよにせにゃ。」 「そんな費用のことなど考えていてはできませんよ。自分のことだと思わねばね。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。