「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
○出雲弁 ○標準語訳
おじがんさん
〜氏神さん〜
「先生、今日は おちらちの祭りだよ。」 「先生、今日は 僕たちのお祭りだよ。」
「ああ、ほんと。うじがみさんの祭りだね。」 「ほんとに。あなたたちの氏神さんのお祭りだね。」
「えんや、うじがみさんだないわね。」 「いいや、うじがみさんではないよ。」
「けんちゃんとこのお宮さんだけん うじがみさんだよ。」 「けんちゃんたちのお宮さんだから 氏神さんですよ。」
「おら うじがみさんは知らんだども、おじがんさんなら 知っちょうねなあ。」 「僕、氏神さんは知らんけれども、おじがんさんなら 知っていますよ。」
「その おじがんさんのことだわね。」 「その、うじがみさんのことだよ。」
「ああ そげか。おじがんさんには おせのしは じじらに 酒のんで もう あやくちゃがねやね なられえけん しまちに ちかんけん。」 「ああ、そうですか。氏神さんの祭りには大人の人は 切れ目なしに しょっちゅう酒を飲んでいて、全く判断がつかないようになられるから、相手するのに困りますよ。」
「けんちゃんとこは 酒の神様だけん そうでかもしれんね。」 「けんちゃん所の氏神様は、酒の神様だから それでかな。」
「おじがんさんで おめきいただくと かんさんは よろこばっしゃあだらかのう。」 「氏神様で 御神酒いただくと、神様は喜ばれるだろうかなあ。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。