「出雲の方言」を紹介するコーナー。
 みなさん、「ズウズウ弁」ってご存知ですか? 出雲の方言、「出雲弁」の別称です。「出雲弁」と言うよりも「ズウズウ弁」の方が通りがいいみたいですね(インパクトが大きいせい?)。
 では、「田舎言葉・ズウズウ弁」の日常会話をご披露いたしましょう♪(出雲へお越しの際には、ぜひ使ってください)
○出雲弁 ○標準語訳
〜よめさん ばなし〜
〜よめさん ばなし〜
「まぁじ、あしこの よめさんは、かいしき 掃除、されんげなが どげした しだらかの。」 「まあ まあ あそこの嫁さんは 全く掃除をされないそうな いったい どうした人だろうか。」
「そうだども 畑仕事は ようさっしゃぁげなが おきしきが ああもんだのう。」 「だけど、畑仕事は 上手にやられるそうだよ。いろいろと好みもあるもんだね。」
「そげなもんかの。となりのよめさんは、こらまた こんじめんじ 掃除されぇげなが よいとどで、飯くうと すぐ寝てだげなが。」 「そうしたものでしょうかね。ところで、隣の嫁さんは、また、何から何まで きれいに掃除されるそうだが、何といっても、早く眠くなる方で、夕食を食べるとすぐ寝てしまわれるそうですよ。」
「なかなか え よめさんてて おらんもんだにい。」 「どうも、よくできた嫁さんは いないもんですね。」
「なんぼ え よめさんだてて しいとさんと そーがあわんことねは かいもく えけんけんね。あしこの よめさんは ざっかけな 仕事はされぇだども しいとさんの きげんとって 上手にやっちょってだし、世の中は えろえろだわのう。」 「でも、どんなに立派なお嫁さんでも、姑さんと反りが合わん(仲がよくない)ことには全くいけませんからね。あそこの嫁さんは、粗雑な仕事はされるが、姑さんの機嫌をとってうまくやっておられますからね。世の中は、いろいろですわね。」
 
※「出雲のことば早わかり辞典」(牧野辰雄氏著)に掲載されているコラム「こばしま」を引用させていただきました。コラム「こばしま」は、「平田だんだん」の会で昭和60年から平成2年まで発行されていた季刊情報紙「平田ふるさと情報」に掲載分と、「平田ふるさと情報」の編集委員の一人でもあった地元童話作家の常松秀延先生のオリジナルな書き下ろしを転載したものです。
 ”こばしま”とは、平田弁で「昼食と夕食との中間食で午後3時〜4時ごろの食」と言う意味で別に「はしま」とも言われいます。