「出雲のお祭り」を紹介するコーナー。
 〜 「出雲大社・神在祭(じんざいさい) - 旧暦10月 - 」 〜

神在祭

本殿

拝殿
 旧暦10月、一般には神無月と呼ばれますが、出雲では神在月と呼びます。そして、出 雲大社をはじめ、9社で集まった神を迎え、送る神在祭が行われています(日御碕神社、出雲大社、朝山神社、万九千神社、神原神社、佐太神社、売豆紀神社、神魂神社、多賀神社の9社)
 今回は、出雲大社の神在祭を御紹介します。

■神迎え:旧暦10月10日
 10日の夜、神迎えとして近くの海岸「稲佐の浜」にて儀式が行わます。 カガリ火が焚かれ、注連縄が張り巡らされた斎場の中には、神の依代となるひもろぎが2本、傍らにその先導役となる龍蛇神(海蛇)が海に向って配置されます。神職が入場して修祓の後、神迎えの祝詞が奏上されます。この後、一同は隊列を組んで大社へ向います。ひもろぎは、大社教の施設である神楽殿に入り、ここで祭典が行われます。そして、次に大社境内の東西にある19社へ渡ります。ここで神々が休まれることになっています。 これより、神の滞在期間である「お忌み」となります。神在の期間中、本殿前にて3度(11、15、17日)の神在祭祭典が行われます。
■神等去:旧暦10月17日
 神等去(からさで)祭は17日の夕方に行われます。東西の19社にあったひもろぎが、拝殿に移動されます。拝殿の祭壇に2本のひもろぎ、龍蛇神、餅が供えられ、その前にて祝詞が奏上されます。
■第2神等去:旧暦10月26日
 その後も神々は出雲国内に滞在されますが、26日の第2神等去祭で御国に帰っていかれます。

 出雲地方の人々は、神在祭のことを「お忌みさん」と呼び、神様の会議の邪魔にならないように物音を立てずひっそりと過ごす事を心得としています。 また、この時期は出雲地方では風波の激しい日が続き、亀甲の班紋のある小さな海蛇が藻に乗って、出雲の海岸に寄ってくると言われ、これを見つけた人は曲物(まげもの)に収め、出雲大社に奉納する事が古例になっています。海蛇は「龍蛇神」と呼ばれ、大国主大神の御使いをされる神様として信仰され、神在祭の間、この龍蛇神を特に拝礼する事ができます。

【よく行ってました。 by uehama】
 松江は県庁所在地で島根県では一番にぎやかなところですが、やはり大都会には到底及びません。遊ぶ所もないので、「神社巡り」に結構はまってました。その中で一番行ってたのが、「縁結び」で有名な出雲大社。縁結びのお守り、おみくじ…何度買ったことか(何回も通ったおかげで、なんとか御縁はありました)。
 今回は「出雲大社の神在祭」ということで、久々に出雲大社に行きたくなりました。三が日は多いし、やっぱり行くなら今が旬の「神在月」ですよね。 

●稲佐の浜
 稲佐の浜は、出雲神話に登場する国譲りの舞台です。出雲の国を治めていた大国主命が、天照大神の使いでやってきた神を稲佐の浜に迎え、国土統一のために国譲りを決定したという場所です。またこの砂浜は、国引き神話に登場する、島を結ぶ綱になったという園の長浜の一部分。大きくゆるやかな弧を描いて続く砂浜を、国を引っ張った綱に見立てるという壮大なスケールです。
 稲佐の浜の近くにある「国譲り岩(屏風岩)」はこの岩陰で大国主命と建御雷命が国譲りの話合いをされたと伝えられています。

園の長浜

稲佐の浜

国譲り岩(屏風岩)