「出雲のお祭り」を紹介するコーナー。
 〜 「美保神社の諸手船神事 - 12月3日 - 」 〜

美保神社

諸手船
 島根県八束郡美保関町美保関(みほのせき)で毎年12月3日に行われます。
 諸手船神事は、大和系民族の神様が高天が原から大社の大国主命に国土奉献の使者として国譲りの交渉があった時、稲佐の浜から事代主命のもとに2隻の諸手船に使者を乗せて相談されたという故事にならったものです。
 海の水も凍りつかんばかりの12月、冬の海上で水をかけ合う神事は、全国でも類のない珍しいものです。
 祭りはまず拝殿で乗船する権利の奪い合い−乗船する時着用する衣の奪い合いから始まります。袴(はかま)は破れ、裃(かみしも)もちぎられるという壮絶な争いです。権利を得て船に乗る人は18人で、2隻に9人ずつ分かれます。それぞれ梶取り1人、大脇1人、マッカ持ち1人、烏子6人の構成です。みんな烏帽子の下に紙の注連(しめ)を張りうしろで結んでいます。
 くりぬきの諸手船は、わか国古代造船法を伝える貴重なものとして、国の重要民族資料の指定を受けています。神事には、年々かわるがわる選ばれる頭屋(とうや)があたります。選ばれた人たちはその1年間、きびしく行や精進を守り、神事に臨みます。
※参考文献…「ふるさと山陰の祭り」(著者:平野 勲)

【ここの町内出身です。 by uehama】
 私は、この行事が行われる美保関町の出身です。でも、その割には美保神社も1回行ったきり…(一時期、神社巡りにはまっていた頃に)。やっぱり、地元はいつでも行けるからという思いがあって結構行かないものですよね。
 美保関は「美保神社」だけでなく、「関の五本松」、「美保関灯台」など観光名所がたくさんあります。目の前に広がる日本海、美しい山々と自然にも恵まれていますのでリラクゼーションにはピッタリですよ。
 島根にお越しの際には、是非お立ち寄りください。

●関の五本松
 美保関には、民謡「関の五本松」があります。長い航海から帰港する船人たちは、海上はるかにそびえる五本松を見ては、無事の航海を喜んだと言います。そのころ、藩主が美保神社参拝を兼ねて巡視の際、路面の狭さと眺望をさえぎるとの理由で、五本のうち一本が切られました。藩主に抗議することの出来ない当時の人たちは、無謀が再び行われないようにとの念願と、切られた松への愛情から歌ったものと言われています。
 
●美保関灯台
 潮風ライン(2000年より通行無料)を超えて 島根半島の最突端に位置し 今も変わらず船路を照らしています。
 現存する明治の建造物として、歴史的・文化的・建築技術的価値が高く評価され、平成10年、「歴史的灯台世界100選」の1つに選ばれました。
 晴れた日には、日本海越しに 隠岐の島が見渡せます。