| 「出雲そば」について解説するコーナー。 |
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| 〜 そばの器 〜 |
○「割子」 |
| 割子の語源は「割篭(わりかご)」。和名抄に「加礼比計(かれひけ・枯檜器)、俗にいう破子なり。読んで和利古(わりこ)となす。障(へだて)ある器なり」とある。元もと檜などの白木折りで、長方形・三角・長丸・丸・扇などの風流な形に造って、かぶせ蓋をし、中をいくつかに仕切った器で、粥流し(粥用の使い捨て容器)に使い捨てた。それを反復利用するため漆器にしたのが「連」。器の特徴と使いから見ると、割子は木製の丸い筒割り形の漆器椀である。元は縦長の長方形の漆器だったので、二枚合わせて、隙間からすする拍子木食いという曲食いがあった。それを「松江の連」が丸く変えさせた。檜をロクロで挽いた、つましい平椀で、底の厚みが安心感を与える。食べ物に乏しい朱色の塗りが、暗い蕎麦に彩りと映えを与える。元は黒漆や茶漆の薄い塗りだったが、「連」が改まった慶弔の席にも通用できるよう朱塗りに替えさせ、蓋や周囲に家紋や商標を入れさせたりした。漆の塗りはていねいに何度も重ね塗りさせたので、使い古しても剥げない。 |
| 参考文献:「松江食べ物語」(秋冬)、制作協力:神代そば |