「きき酒」について解説するコーナー
〜 「”良い酒”を知りましょう」 〜
 まず、良いと言われる酒を充分に理解することが、きき酒上達法の第1歩です。ただし、良い酒というのはただ一つではなく、酒のタイプ毎に各々良い酒があるということをわきまえておくことが大切です。良い酒を知っておけば、逆に悪い酒の欠点がよ〜く見えてくるんですよ。
 初めのうちは、いろいろな酒を飲んでいても、品質の違いがなかなか分からないのが普通です。しかし、数多く繰り返すうちに次第に違いが分かるようになってきます(地道にコツコツと…)。
〜 「酒のタイプを知りましょう」 〜
 酒は、その造り方によって、様々なタイプに分かれます。特に最近は、消費者の嗜好が多様化しているために、そのニーズに応じて多くのタイプの清酒が市場に登場しています。
 その主なものを挙げてみると、以下のようになります。皆さん、ご存知の方も多いと思いますが、今一度復習してみましょう。

吟醸酒タイプ
純米酒あるいは本醸造酒のうち、原料白米の精米歩合が60%以下で、いわゆる吟醸造りをした清酒をいいます。
純米酒タイプ
米と米麹と水だけを原料にして造った清酒をいいます。これ以外の原料を使った清酒には、「純」の文字を使うことはできません。
本醸造酒タイプ
米、米麹、水とアルコールだけを原料とした清酒であって、しかもアルコールの使用量が一定量以下の清酒をいいます。
高酸味ワインタイプ
普通の清酒よりも酸味が強く、その酸味を活かして独特の風味をもたせた清酒のことをいいます。強い酸味をもたせる手段として、乳酸菌を利用する方法、クエン酸の生成量の多い焼酎用の黒麹または白麹を利用する方法、リンゴ酸の生成量の多いクモノスカビを利用する方法などがあります。
貴醸酒タイプ
米、米麹、水と清酒を原料にして造る清酒です。つまり、清酒を原料にして造る極甘口の高級酒で、アルコール分は18度くらいですが、糖分、有機酸、アミノ酸の含量は通常の清酒の1.5〜2倍あって、極めて濃厚な味がします。
生酒タイプ
日本酒は通常の製造工程において、2度の火入れ(火落ち防止のために殺菌する目的と、貯蔵中の品質劣化を防ぐ目的で酵素を破壊するために60〜65度に加熱すること)を行いますが、この火入れを行わないのが生酒です。
低アルコールタイプ
消費者の健康志向に対応して開発された、普通の清酒よりもアルコール度数の低い清酒のことをいいます。アルコールの苦手な方や女性の方にオススメです。
樽酒タイプ
樽に入れて、木香をつけた清酒のことをいいます。木香をつけた後に、ビン詰することは許されます。
発泡酒タイプ
発泡性(炭酸)を持たせた清酒のことをいいます。
辛口タイプ
甘口タイプ
通常は、日本酒度が(−)の値を示すときは糖分の多い甘い酒、(+)の値を示すときは糖分の少ない辛い酒と言えます。 しかし、甘辛は人によって感じ方に差があり、また、清酒中に含まれる酸の量によって甘辛の感じ方が違ってきます。酸が多いと辛く感じ、少ないと甘く感じます。従って、最近では清酒の日本酒度と酸の量から甘辛度を算出しています。

 これらのタイプ毎に、そのタイプの特徴を代表する良酒がありますから、その特徴をはっきりとらえて記憶することが必要です。