「日本酒の分析」を解説するコーナー
 
〜 日本酒度 〜
 
○測定法
(1).試料をメスシリンダにとり、全体が15度になるように調節します。
 
(2).温度が15度になったら、日本酒度計(浮ひょう)を試料中に静かに入れ、静止した後、浮ひょう上部を軽く押して2目盛程度液中に沈めて上下させ、静止を待ちます。
 浮ひょうはシリンダの内壁や底部から5mm以上離れるように注意します。図に示すように、浮ひょうの目盛の読みとり液面と目の位置を同じ高さにし、浮ひょう目盛と接触した液面の上縁の示度を読みとります。
 
○日本酒度による甘辛の目安
 普通、日本酒度が(−)は糖分の多い甘い酒、(+)は糖分の少ない辛い酒と言えます。日本酒度の値を左図に照らし合わせると、ある程度の目安はつきます。
 しかし、甘辛は人によって感じ方に差があり、また、清酒中に含まれる酸の量(測定法は次回解説)によって甘辛の感じ方が違ってきます。酸が多いと辛く感じ、少ないと甘く感じます。
 
○分析道具紹介
【ボーメ計、日本酒度計】
 醸造管理で使用される比重計にはボーメ計と日本酒度計の2種類があり、比重の大きい酒母・もろみ初期〜中期にかけてはボーメ計(20〜10・10〜5・5〜0の3種類)を使用し、末期には日本酒度計(-30〜+20)を使用します。
 ボーメ計の「1」が日本酒度計の「−10」に当たり、ボーメが3(日本酒度の−30)を切った頃から日本酒度計にかえて測定を行います。