お酒と健康について紹介するコーナー
「 神経系統をマヒさせるとどうなる?」
 酒の酔いの現象は中枢神経系の麻痺で起きるが、アルコールの酔いから覚めると自覚症状として余り気づかれていないことが多い。手や足の末端にまで分布している神経のアルコールによる障害としては、しびれ、感覚が鈍るなどの異常が足先から始まって広がっていくことが多い。早めにアルコールをやめれば治りやすいようだが、進行している場合は少しは後遺症が残ることもある。
 アルコール性脊髄障害は、主な症状として
1.足先が突っぱって、歩くときにかかとが地面に着かない
2.下肢全体が非常に硬く突っぱっている
3.左右の足が交差する
4.歩きにくく、ぎこちない歩き方になる
などである。
小脳の障害では平均台がうまく歩けない踏み外し現象などの症状が現れる。また大脳の障害としては、思考力、判断力、感情、記憶力が障害を受ける。このような神経障害は、早期にアルコールをやめることによって、最善の治療が可能になる。

※「酒学事始」より引用させていただきました。発行元:(株)プロジェクト、著者:多田學