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1.井戸水
酒造用水で最もよく利用されているのが井戸水(地下水)です。井戸水は年間を通じて水温の変化が少なく、年間の平均気温より1〜2度高いのが普通です。水質は種々の地層を通過するため、無機成分を多く含んでいます。
松江周辺から沸出する水には鉄分、マンガンなどの有害成分がほとんどなく、適当な硬度とクロールを含み、最近人気の高い吟醸酒、純米酒造りに大変適した水と言えます。
弊蔵の水は松江市郊外にある山の麓、ここは急な斜面で当分は開発されそうにない場所で竹藪の下の岩の間からこんこんと沸き出ている湧水で、地下深くから出ているらしく温度変化が少なく、夏は冷たく冬は湯気が上がっています。この場所まで、酒蔵からは車で約20分、毎朝夕お酒の仕込み時期(11月から4月まで)になると、タンクローリーでこの水を取りに行っています。この水は酒造りに適しており、ふっくら旨いお酒が毎年出来上がっています。天の恵みの水に感謝するとともに、大切に扱わなくてはならないと思っています。
2.河川、湖、池、沼水
河川水は急流が多いという日本の地形により、無機成分をあまり含まない軟水が普通で、古くから酒造用水として使用されてきました。しかし、最近では環境の悪化が進み使用不可能な状況となっています。
3.水道水
水道水は飲料水や生活用水を供給することを目的としているため、人体に悪影響を与える有害物質の混入がないように、水道法に基づく水質基準によって厳しく規制されています。
また、水道水には殺菌を目的とした塩素による消毒がなされ、塩素が溶存しています。その量は1ppm以下程度であり、加熱によって消失するので酒造用水として問題はありませんが、ビン詰出荷時の割水用水として用いる場合には、その臭気が移行するので活性炭濾過を行い、塩素を除いて使用します。
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