「ラベルの表示項目」を解説するコーナー

 表ラベル編 〜
表ラベルの@〜Hについて、毎回一項目取り上げ解説していきます。



▲弊社の表ラベルを元に作成
A銘柄
 銘柄とは、皆さんご存知の通り『商品の名称』のことです。日本酒を見ても、まず一番最初に目に飛び込んでくるのは銘柄ですよね。日本全国様々なラベルがあるので、コレクターもたくさん居るのではないでしょうか。
 銘柄名を大別すると、以下の傾向が目立ちます。
(uehamaの独断と偏見で、いくつか例を挙げさせていただきました…m(_ _)m)

●菊、梅、牡丹などの花の名を付けたもの
【例】
「菊」⇒菊姫(石川)、菊正宗(兵庫)
「梅」⇒越乃寒梅(新潟)、雪中梅(新潟)
「牡丹」⇒司牡丹(高知)、福牡丹(青森)

●鶴、亀、竜のように動物にちなむもの
【例】
「鶴」⇒沢の鶴(兵庫)、白鶴(兵庫)
「亀」⇒亀の尾(広島)、初亀(静岡)
「竜」⇒黒竜(福井)、白竜(新潟)

●雪、霧、泉などの自然現象・土地の山河の名を借りたもの
【例】
「雪」⇒白雪(兵庫)、北雪(新潟)
「霧」⇒霧の塔(新潟)、霧筑波(茨城)
「泉」⇒賀茂泉(広島)、亀泉(高知)
●歴史上の故事、人名
【例】
「歴史上の故事」⇒発見できず…
「人名」⇒李白(島根)、家光(鳥取)
 四季の移り変わりを愛で、風土や歴史を大切に思う、日本人の価値観や美意識が銘柄名にも反映されている表れでしょう。
 ところで、銘柄には必ず「なぜこの銘柄にしたのか?」という”由来”があります。「豊の秋」は、豊かな秋となることを願い、原料の米はもちろん五穀の豊穣を祈り、芳醇なお酒が醸し出されるようにと名付けました。
 「○○正宗」、銘柄でよく見かけませんか?この正宗は、本来は「マサムネ」と読まず、「セイシュウ」と読んでいたそうで、本家本元という意味の「正宗(せいしゅう)」と「清酒(せいしゅ)」の語呂合わせから生まれたと言われます。江戸末期の天保の頃、灘の造り酒屋で山邑(やまむら)太左衛門という人が、新しく売り出す酒の銘柄を考えていた時、たまたま寺で臨済正宗という言葉を見つけ、清酒との語呂合わせで面白いというので名付けたところ、それが流行したものだそうです。

 皆さんがよく飲んでいるお酒、思いがけない由来があるかもしれませんよ…。