「ラベルの表示項目」を解説するコーナー

 表ラベル編 〜
表ラベルの@〜Hについて、毎回一項目取り上げ解説していきます。



▲弊社の表ラベルを元に作成
Eアルコール分の度数
 アルコール分の度数は、15度で酒100ml中にエチルアルコール分が何ml含まれているかを測った値です。アルコール度数専用の浮ひょう(浮きばかり)を使って測定しますが、酒に直接浮かべるのではなく、酒を一度蒸留して、水とアルコールだけにしてから測定します。我が国の法律では、このように測定したアルコール分が1度以上のものを酒類と定義しています。

 日本酒は世界のどんな酒の中でも、一番アルコール度数の高いお酒です。皆さんの中には「ウイスキーやブランデーの方が アルコール度数は高いんじゃないか?」と思われている方もいると思います。
 ウイスキーやブランデーは、日本酒のような醸造酒(ウイスキーの場合は 大麦を発酵させたビールのようなもの、ブランデーはぶどう酒)を蒸留して、 アルコール度数を人為的に高めています。蒸留する前の発酵液のアルコール度数は10度にも満たないのです。
 一方、日本酒は、出荷するときに加水調整をしてアルコール度数を低めます(基準アルコールが15度以上16度未満)。出来上がったばかりの原酒は何と20度もあり、このアルコール度数は世界のどんな酒と比べても断然1位です。
 では、何故日本酒はそのように高いアルコール度数が出せるのでしょうか。その理由は日本酒を仕込む時、原料である米・麹・水を一度に容器に入れずに3〜4回に分けて行います(段仕込)。これによって糖化と発酵が平行して行われ(平行複発酵)、理想的にアルコールの生成が行われるのです。

 単純に考えると、アルコール分の度数が高いか低いかで、「お酒のきつさ」を判断する一つの材料にはなると思います。15度以上16度未満のお酒と、20度のお酒では断然後者の方がきついです。
 しかし、同じ15度以上16度未満のお酒でも「銘柄」が違う場合、また、同一銘柄でも日本酒の製法品質表示基準(大吟醸、純米など)が違う場合は、どうでしょう? 味もさることながら、飲み口が「重い」とか「爽やか」とかで「本当に同じアルコール分?」と感じるのではないでしょうか。
 購入の際、アルコール分はあくまで「きつさ」の切り分け程度にしておいて、やはりお酒の特徴(香りや味など)を第一にしましょう。試飲できる環境であれば試飲し、自分の口にあった物を選びましょう。試飲できなければ、お酒の特徴を店員さんに聞くか又はラベルの記述を読んで判断しましょう。