「ラベルの表示項目」を解説するコーナー

 裏ラベル編 〜
裏ラベルの@〜Eについて、毎回一項目取り上げ解説していきます。
※1〜※5は、表ラベル編で解説済です。各々をクリックすれば参照できます。


▲弊社の裏ラベルを元に作成
@日本酒度、酸度
 日本酒度は、清酒の比重を表す表示です。プラスが辛口、マイナスが甘口となりますが、味の甘辛は酸度の多少と関係します。
 酸度は、清酒10mlを中和するのに必要な、1/10規定の水酸化ナトリウム水溶液のml数で定義されています。酸度が大きいほど酸味が強いので、日本酒度が同じであれば、酸度が大きい清酒ほど辛く感じます。
●甘口・辛口
 清酒の甘辛は、清酒中に含まれる糖分の量に左右されます。糖分が多いと甘く感じ、少ないと辛く感じます。清酒の甘辛を調べるのは、一般的には「日本酒度計」という浮ひょうを使用します。普通、日本酒度が(−)は糖分の多い甘い酒、(+)は糖分の少ない辛い酒と言えます。最近ではラベルに+15などと表示してある酒を見ますが、これは辛い(超辛い)酒ということになります。ラベル内の日本酒度を下図に照らし合わせると、ある程度の目安はつきます。
 
 しかし、甘辛は人によって感じ方に差があり、また、清酒中に含まれる酸の量によって甘辛の感じ方が違ってきます。酸が多いと辛く感じ、少ないと甘く感じます。従って、最近では清酒の日本酒度と酸の量から甘辛度を算出しています。都道府県別に甘辛度を示すと下図のようになります。
 
【調査対象酒】
平成3年までは主に一級酒を調査対象とした。平成4年度からは、県ごとに全ての清酒製造者の中から一定の基準によってランダムに抽出した製造者の主力製品(1.8L製品)を調査。
【甘辛度の定義】
甘辛度=193593÷(1443+日本酒度)−1.16×酸度−132.57
【出典】
平成7年度 国税庁鑑定官室調べ「全国市販清酒の調査による」
■甘口(0.16〜0.35)
都道府県 甘辛度 都道府県 甘辛度
佐賀 0.35 岡山 0.21
大分 0.28 兵庫 0.19
長崎 0.26 山口 0.19
奈良 0.26 長野 0.18
和歌山 0.25 愛媛 0.16
三重 0.21 - -
■やや甘口(0.04〜0.16)
都道府県 甘辛度 都道府県 甘辛度
岩手 0.12 福岡 0.08
広島 0.12 大阪 0.07
香川 0.08 秋田 0.04
福島 0.08 愛知 0.04
■中口(-0.02〜0.04)
都道府県 甘辛度 都道府県 甘辛度
埼玉 0.00 千葉 -0.01
群馬 0.00 徳島 -0.01
京都 0.00 島根 -0.02
■中口〜やや辛口(-0.15〜-0.02)
都道府県 甘辛度 都道府県 甘辛度
茨城 -0.03 宮城 -0.07
熊本 -0.03 栃木 -0.10
静岡 -0.03 北海道 -0.13
岐阜 -0.04 滋賀 -0.14
福井 -0.06 山梨 -0.15
宮崎 -0.06 - -
■辛口(-0.46〜-0.15)
都道府県 甘辛度 都道府県 甘辛度
新潟 -0.18 山形 -0.23
神奈川 -0.19 鳥取 -0.23
東京 -0.22 高知 -0.25
石川 -0.22 富山 -0.46
青森 -0.23 - -
■清酒のない県
 鹿児島、沖縄
 
●濃淡
 清酒の濃淡を表す言葉としては、「ごく味(ごくみ)」、「こくがある」、「濃醇である」、「にくがある」、「うすい」などがあります。
 清酒の濃淡を表す方法として濃淡度があります。これも甘辛度と同じように清酒の日本酒度と酸の量から計算します。
 清酒の品質は毎年端麗化・辛口化の傾向が続いています。