郷土料理の店 「やまいち」
『地物』、『旬の物』にこだわる正統派の料理屋

店構え

主人:山根克之さん
 松江新大橋のたもとにある郷土料理の店「やまいち」は、「地物」、「旬の物」にこだわる正統派の料理屋です。
 メールマガジンでもお馴染みの『松江の旬』の料理は写真を見るだけで食べたくなるような一品ですよね。
 旬の料理だけでなく、もう一つ注目したいのが『おでん』。松江を歩いててよく目に付くのが、おでんの看板の数々(昔からあるそうです)。中でも、やまいちのおでんは地元の人々に人気です。
 新鮮な材料を、手間暇かけて作った『おでん』は最高です。まさに、料理は『愛情と手間』ですね〜。中でも、大きな巾着がオススメです。汁っ気たっぷりのお揚げの中からプリプリの糸こんにゃくなどの具が出てきます。その日出る分しか作らないという、このこだわり。
 松江にお越しの際には、『地元でしか味わえないこだわりの味』をぜひ御堪能下さい。

【所在地】
 〒690−0842 島根県松江市東本町4-1
 TEL:0852-23-0223
 営業時間:16:30〜21:30
 定休日:不定
●店内風景

”メニューを拡大してみましょう♪”
 メニューは全て「手書き」で、新鮮な旬の食材が入る度に入れ替えられます。

”お客様、何を召し上がっていますか?”

香ばしい風味の「おこぜの唐揚」です♪
カラッと上がって骨までいただけます。

●「やまいち」から見た松江の景色

 「やまいち」でお食事を終えてお店から出ると、こんな素敵な景色が望めるんですよ。
 撮影した方向は「松江市街地の地図」を見るとよく分かります。


松江大橋方面

松江新大橋方面

くにびき大橋方面
(船発着場:この船で宍道湖七珍の漁を行います)

松江市街地の地図
●松江の郷土料理、「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」
 四季を通じて、松江の人たちは目の前に広がる宍道湖の恩恵に浴しています。海水と淡水がまじった宍道湖は、「出雲国風土記」のころより松江に豊かな食文化をもたらしてきました。
 早春の白魚。春から夏にかけて獲れるモロゲエビ大和シジミ、それにウナギ。秋から冬にかけてはアマサギ(ワカサギの地方名)。そして、みぞれまじりの寒風が吹きすさぶころ、産卵のために海からやって来る腹太スズキ。これを松江の人たちは『宍道湖七珍』と呼んで古くから珍重してきました。
 「やまいち」で繊細美味な料理にこよなく合う「豊の秋」を飲みながら、「宍道湖七珍料理」を味わってみませんか?
【注】写真は宍道湖七珍料理のイメージです。下段左側より、モロゲエビ、アマサギ、シジミ、ウナギ、コイ、シラウオ、スズキの順

 こんなにいっぱいあっても覚えられないという方にGOODな暗記方法をお教えしましょう(正直言って私もこんな覚え方があるなんて知りませんでした…)。
 七珍の覚え方は、「ス・モ・ウ・ア・シ・コ・シ」(相撲足腰)です。「ズキ・ロゲエビ・ナギ・マサギ(ワカサギ)・ジミ・イ・ラウオ」となります。でも、「ス・モ・ウ・と・ア・シ・コ・シ」(相撲と足腰)と覚えれば、「"と":地酒・豊の秋」が加わり、「宍道湖八珍」となるのです(かなり強引かもしれませんが…)。是非、覚えてくださいね♪
<スズキの奉書焼き>
 スズキは、わたを除き、うろこを取り、綺麗に整えて、和紙を塗らして魚を包み、竹の皮で3ヶ所ほどしばり、さらにアルミホイルに包んで焼く。ホイルを開け、奉書のまま供し、紅葉おろしでいただく。
<モロゲエビ>
 モロゲエビは、車海老の一種で10cm位と小柄で、殻が薄く丸ごと食べられる。旬は8月〜10月頃で塩焼き、煮付けなどが上品な食べ方である。
<ウナギの蒲焼き>
 鰻は、出雲の夏の味の代表で、蒲焼きが主で関東のように背開きで、焼きは関西のように蒸さないで串も打たずにタレでじか焼きする。ほかに蒲焼きにおからの調理したものをのせて蒸す「卯の花蒸し」もある。
<アマサギの照り焼き>
 あまさぎは、山陰地方のわかさぎのことである。わかさぎには諏訪湖のように淡水にすみ着いたものと、海から産卵のために川や湖に上がってくる宍道湖や中海のあまさぎと2種類ある。「柳かけ」は、砂糖醤油に浸けて焼いたあまさぎを、ぬく飯にのせ熱い番茶をかけ、わさびをきかせていただく素朴な郷土料理である。ほかに照り焼き、田楽、南蛮漬けなどいろいろある。
<シジミ汁>
 しじみは、北大路魯山人が天下一品の味と賞味した。塩水と真水の混じり合う水にすむしじみは黒くて大粒の大和しじみで、真しじみとは違い、しつこいくらい旨みがある。雪解けの頃から葉桜の頃までが旬で、桜しじみとも呼ばれている。赤出しでもすましでも美味しく、むき身を甘辛く炊いた時雨煮やしじみ飯も美味しい。夏は吸い物、冬はみそ汁で。
<コイの糸造り>
 松江の名物料理で、鯉をあらいではなく、三枚におろし糸づくりにする。塩もみしてゆでた鯉の卵をまぶし、熱い煎り酒に浸けて食べる。冬が美味しく、寒鯉の呼び名もある。
<シラウオ料理>
 白魚は、シラウオ科で踊り食いで知られるハゼ科の福岡の白魚(しろうお)とは違って、1時間と生きられない弱い魚である。春を告げる魚として地元の人が待ちわびており、獲れたては生のまま酢味噌か醤油で食べ、卵とじ、天ぷら、おすまし、和え物、かき玉汁などでもいだたく。新わかめが出はじめる頃の白魚とわかめの酢味噌和えは白と緑が美しい。山陰の家庭に早春の息吹を伝える味覚である。