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上図を見て分かるように、日本酒は原材料や副産物など全く捨てるところが無い、環境にやさしい「エコ食品」なのです。
収穫された酒米から出る「籾殻(もみがら)」は、酒粕取焼酎の原料として使われます。そして、原料米(玄米)を磨く「精米」では、白米と糠と砕米に分かれます。そのうち、白米は酒造りに使用されます。糠は水田や畑の肥料、鶏などのえさの飼料として使用されます。砕米も精米した白米と同様に酒造りに使用されます(主に弊社では四段仕込の時に使います)。
以上のように、原料米は酒を搾るまで無駄なく大切に扱われています。
醪(もろみ)期間を終え、上槽(お酒の搾り)されると、原酒と酒粕に分かれます。酒粕は、奈良漬などの漬物に使用したり、粕汁などの料理に使ったり、甘酒などの飲料に使ったりと、様々な美味しい一品に生まれ変わります。
また、弊社では「上質の米と水からできた酒粕をどうにか利用したい」「一生懸命作った米がもったいない」という考えから、「粕取焼酎」、「粕取みりん」
、そして寿司屋などで使われる「粕取酢」が生まれました(現在、弊社では「粕取酢」は製造しておりません)。皆さんお馴染みの焼酎・みりん・酢も、料理や飲料として大活躍。これらの粕も捨てずに「土から生まれたものは土に返す」ということで、水田や畑の肥料として使っています。
先人の大地の恵みに感謝して大切にしようという心、そして全て最後まで生かそうとする知恵の深さに驚かされます。先人の時代には当たり前だった、日本酒の「エコサイクル」。今改めて考えてみると実に環境問題を見据えた全く無駄のない「優れた一品」だったわけです。
ただ、少々心配なのが最近この「エコサイクル」が崩れ気味なのです。外国からの安い肥料・飼料の輸入におされて糠などが余ってきたこと…。せっかく無駄のない「エコサイクル」なのですけども…。
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