出雲地方に古くから伝わっていた「地伝酒」がほぼ半世紀の眠りから覚め復活しました。
 料理の味を引き立てるといわれる調味酒です。
 アゴ野焼きや宍道湖七珍(しっちん)料理など郷土料理の隠し味として重要な役割を果たしたとされています。
 地伝酒を使うと煮物は煮くずれなくふっくらと仕上がり艶よく照りがでます。
 魚介類は生臭みを消し、摘み入れはふわっとやわらかい口当たりになります。
(*^。^*)
 この地伝酒を、身近な調味酒として取り入れ、素材を生かしたオリジナルな新しい家庭料理が定着するのでは…と思います。
 いろいろな料理を紹介しましょう。(^-^)
  豚の角煮
材料
豚ばらのブロック肉600g、A(だし汁2カップ、地伝酒1/2カップ、砂糖・しょうゆ各大さじ3、みりん大さじ2、ショウガ薄切り1かけ分)、からし、カイワレ菜

作り方
1、肉は1個100〜120gに切る。
2、鍋に肉が隠れるくらいのたっぷりの水を入れ30分ゆでる。(圧力鍋の場合は水を少なめに10分)
3、ゆで汁を捨てる。
4、先の鍋にAを全部入れ1時間半から2時間ゆっくり煮る。(圧力鍋の場合のだし汁は1カップ、20分煮る。)

5、煮汁が残っていたらふたを取って煮て、照りが出るように仕上げる。
6、からしとカイワレ菜をあしらう。

  サザエご飯
◆材料
サザエ大5個、A(地伝酒・しょうゆ各大さじ2、砂糖小さじ1)、B(米4カップ、サザエのゆで汁+煮汁=4.4カップ)、みつ葉

◆作り方
1、5カップの沸騰湯にサザエを入れ、アクを取りながらゆでる。ふきん2枚を敷いたザルに上げ、身を出す。
2、サザエの身を細かく切り、Aでさっと煮て取り出しておく。
3、かまにBを入れて普通に炊く。(米は炊く30分ぐらい前に洗い、ザルに上げておく。)
4、炊き上がったらサザエを入れて15分蒸らす。

5、御飯をおひつに取り、小口切りのみつ葉を混ぜ合わす。

  赤貝の殻蒸し
◆材料
赤貝600g、A(しょうゆ大さじ2〜3、地伝酒大さじ2、砂糖大さじ2/3、水150cc)

◆作り方
1、赤貝はザルに入れ流水でザルをゆり動かしながらきれいに洗う。
2、鍋にAを煮立て、赤貝を入れる。再び煮立ったら全体を混ぜ合わせる。アクが出てくるので、ていねいに取ること。
3、貝が口を開けたら3〜4分煮て、火を止める。

  煮魚
◆材料
魚の切り身3切れ、A(水・地伝酒各1/4カップ、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ3)、ゴボウ、ハマボウフウ

◆作り方
1、魚は切り身にして腹の黒い部分や血合いを丁寧に取り除く。
2、鍋にAを煮立て、魚を入れて時々煮汁をかけながら煮る。
3、新ゴボウは細い棒状に切り、魚が煮上がる前に鍋に入れて2〜3分煮る。
4、器に魚を盛り、ゴボウとハマボウフウをあしらう。

 

トウガンのカニあんかけ
◆材料
トウガン5cm角10個、だし汁、地伝酒大さじ3、塩小さじ1、A(だし1カップ、塩小さじ1/2、酒小さじ2、白しょうゆまたは薄口しょうゆ小さじ1、みりん大さじ1)、カニ100g、枝豆少々、かたくり粉大さじ1、水大さじ2

◆作り方
1、トウガンは5cm角に切り、種と皮を取って面取りする。
2、鍋に入れ、ひたひたのだし汁と地伝酒を加えて約1時間、軟らかくなるまで煮る。塩を加えて味を調える。
3、Aを煮立てる。枝豆を入れて一煮立ちさせてからカニを入れ、水溶きかたくりでとろみをつける。
4、器にトウガンを盛り、あんをかける。


  焼きとり
◆材料
A(鶏肉、葱、生椎茸)、地伝酒、割り塩、好みで粉山椒

◆作り方
1、Aの材料は食べやすい大きさに切りそろえ、材料を交互に串に刺す。
2、バットに1を並べ、材料が浸る程度に地伝酒をふりかけ、30分〜1時間くらいおく。
3、材料を焼く。
4、焼き上げたら熱いうちに割り塩をふり、好みで粉山椒をふる。

  あまさぎの柚香煮
◆材料
あまさぎ200g、A(だし汁大さじ2+1/2、しょうゆ大さじ2、地伝酒大さじ2、みりん大さじ1)、卸し柚子、けしの実

◆作り方
1、あまさぎは素焼きにしておく。
2、鍋にAを煮立て1のあまさぎを入れ、中火にして鍋をゆり動かしながら煮汁がなくなるまで煮浸す。
3、卸し柚子を全体にまぶし、そしてけしの実をふる。

  アゴの摘み入れ汁
◆材料
アゴミンチ160g、A(卵白1個、塩小さじ1/2、かたくり粉大さじ1/2、地伝酒・水各大さじ2〜3、うまみ調味料少々)、水7カップ、だし昆布10cm、みそ90〜100g、生しいたけ6個、青ネギ1本、粉山椒、うまみ調味料

◆作り方
1、スピードカッターまたはすり鉢にミンチを入れてよくすり、Aを加減しながら順に入れる。
2、昆布だしを煮立て1を摘み入れる。
3、みそを入れて味を調える。
4、生しいたけの細切りを入れる。

5、わんに盛り、小口切りのネギを入れ、好みで粉山椒を振る。

料理の用途
調味料の割合
ワンポイント・アドバイス
そば・そうめんのつけだし 地伝酒:1、しょうゆ:1、だし汁:3〜4  
おでん 地伝酒:1、しょうゆ:1、だし汁:10 濃さはだし汁で調節します。
親子丼・カツ丼のわりつゆ 地伝酒:1、しょうゆ:1、だし汁:4  
天つゆ 地伝酒:1、しょうゆ:1、だし汁:4  
すき焼きのわりした 地伝酒:2、しょうゆ:1、酒(水):1、砂糖 甘さは砂糖で加減します。
たれ(うなぎのかば焼き) 地伝酒:1、しょうゆ:1、酒:1、砂糖(少々) 一度火入れをします。
つけ焼き(魚・焼鳥など) 地伝酒:1、しょうゆ:1 事前に肉を漬け込みます。焼くだけでよく、再度塗らなくてよいです。
魚のてり焼き(あまさぎなど) 地伝酒:1、しょうゆ:1 2回ほど塗ります。
かぼちゃの煮つけ 地伝酒(少々) 水っぽさがなくなり、コクが出て色つやが良くなります。
煎り酒 地伝酒180ml、酒40ml、かつお節16g、梅14g
これをトロトロ煮つめます。
こい・ふなの糸づくり、あまさぎのてり焼きいかそうめんなどに適します。
 

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