新鮮な食材が揃う城下町松江で、
明治29年より酒造りを続けて参りました。
代表銘柄「豊の秋」の名付けの通り、
すべての五穀の豊穣を祈り食文化の創造に貢献します。
これからも皆様に至福のひとときを提供できるよう、
伝統技術を継承しつつ、
より質の高い酒造りに邁進して参ります。


料理に合わせて、飲む酒を選び、
ゆったりと、じっくりと食をたのしむ。
米田酒造のお酒は料理と一緒に
お飲みいただくことをオススメしています。
蔵人は今
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ゆず酒のこと
米田酒造では、梅酒のほかにゆず酒を造っています。 ゆず酒についてあまり触れてこなかったので改めて紹介します。 商品情報「豊の秋 ゆず酒」 梅酒の姉妹品として製造・販売が決まったのが5年前。試作を重ね、この味で行こうと決まったのが、ちょうど8月でした。。。 梅酒が生の梅を漬け込んでから製品になるまで1年かかるのに対して、ゆず酒は冷凍された果汁を混合するだけなので1日で造れます。 梅酒が時間とともに色味や風味に深みが増し味わい深くなるのに対して、ゆず酒は時間とともに売りである鮮やかな黄色やフレッシュな風味が損なわれていきます。 そのためゆず酒は、特定の時期にまとめて造る(仕込む)ということをせず、都度少量ずつ製造出荷しています。 ゆず果汁は、島根県益田市美都町産です。益田市美都町は島根県西部にあり、中国地方有数のゆず産地です。ここ松江市よりも広島市の方が近いという位置にあります。 そもそもは松江かせめて出雲地方のゆずを使いたい気持ちもありましたが、品質が市場で高く評価されており、安定した供給を受けられることから美都町産ゆず果汁を使うことに決めたのでした。 ゆず果汁は18L容器に冷凍された状態で入荷されます。 このゆず果汁は、収穫したその日に加工場で搾汁・ろ過・加熱殺菌・充填(18Lキューブ)・冷凍貯蔵(-25℃)が行われたものです。まさに採れたて搾りたてに近いストレート果汁を使うことができます。ここのゆず果汁は黄色く熟したゆずを皮ごと丸搾りしているので甘味が多く、また、ほどよい苦味があります。 このゆず果汁に、自社製の純米酒を混ぜます。この純米酒は島根県産五百万石を100%使用しています。カクテルベース用日本酒として発売した「豊の秋 MOTOZAKE 純米」の原酒です。カクテルベース用とは言いますが、非常にオーソドックスな造りでまさに豊の秋といった風味の純米酒です。 これに水に溶かしたグラニュー糖を加えます。糖類も何種類も試してみて、スッキリとキレ良く自然な感じに甘味を加えることができたのがグラニュー糖でした。 実際の製造は、カクテルのようにゆず果汁・純米酒・グラニュー糖と水を混ぜるだけです。ゆず果汁の割合は20%です。 よく混合させたらすぐにストレーナーを通して瓶詰めした後、瓶火入れして急冷します。 瓶の上部がちょっと見苦しい状態になりますが、これはゆずの香気成分の主体で、これを取り除くとゆずの風味が弱くなるものです。しっかり混ぜてゆずの風味を堪能してください。 まだまだ暑いこの季節には、ソーダと半々で割るのがおすすめです。 商品情報「豊の秋 ゆず酒」
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昭和のマッチ箱が出てきました♪
営業の河角です。先日店舗から昭和のマッチ箱が出てきました。何をするにもマッチを使っていた昭和。昭和から時が止まったまま令和で紹介できて良かったです♪ 昔は広告としてマッチ箱は大活躍♪キャッチな言葉がとても勉強になりました。 小さなマッチ箱が昭和の思い出を伝えてくれました。 また珍しいものが出てきたら紹介いようと思います♪
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みりんの上槽をしています
夏の酒蔵の仕事のひとつが「みりん」の上槽です。 みりんのモロミは3月末に米麹、蒸したもち米、アルコールをタンクに加えて仕込んでいます。 搾るまで約4か月間じっくり時間をかけて糖化させ、木ふねで搾ります。仕込みから搾りまで手作業で行っています。 搾った後は滓を沈殿させ、綺麗な上澄みをタンクに貯蔵し1年以上熟成させます。 しっかり熟成させることで、糖分やアミノ酸など様々な成分が複雑に反応して味や香りがまろやかに、そして美しい琥珀色になります。 本みりん「七宝」の歴史 日本でのみりんの起源は諸説あるようですが、江戸時代には料理に使われていたようです。 しかし、みりんが現在のような風味になり、また一般家庭に普及し始めたのは第2次世界大戦後と言われています。 明治29年(約125年前)に米田金五郎が創業した米田酒造では、明治42年にはみりんの製造免許を取得しています。 当初は「寶(タカラ)」味醂と名乗っていたようです。 大正3年(約110年前)の雑誌には「(米田金五郎)氏の『寶』味醂もまた良品である」と書かれおり、当時から高品質のみりんを造っていたことが伺えます。 大正6年に「七寶(シッポー)」の商標を取得し現在に至ります。(「七宝」と表記する場合が多いです) 令和元年現在、全国に95者しかない「みりん製造者」のなか、米田酒造は松江で100年以上、伝統的製法でみりんを造り続けています。これからも地域の食に欠かせないものと使っていただけるよう精進してまいります。 商品詳細はこちらです 本みりん 七宝 本みりん 七宝(酒粕取焼酎仕込) 本みりん 七宝きらり(米焼酎仕込) 参考 森田日出夫:みりんの知識(2003,ISBN:4782102356) 国税庁:令和元年度 統計年報