蔵人は今

みりんを搾ります

酒蔵はいま

夏の酒蔵では、地伝酒を搾ったら次はみりんを搾ります。みりんも木ふねで搾ります。

しぼったこの時点でもみりんっぽい色のように見えますが、ここから約1年熟成させてから瓶詰め出荷していきます。

 

ところで、米田酒造のみりんは原料のアルコールの違いで、普通タイプ酒粕取焼酎仕込タイプがあります。

使う米と仕込み方法はどれも一緒なので、原料のアルコールと熟成度合いによって風味が異なります。

 

普通タイプは、醸造アルコール(大吟醸のアルコール添加にも使われるもの)を使っており、クセがなくあらゆる料理に使いやすい風味のものです。

酒粕取焼酎仕込タイプは、清酒粕を蒸留して造った酒粕取焼酎を使っています。酒粕取焼酎由来の豊かな(クセのある?)香りを持つため、より香ばしい香りをつけたり、その香りで素材の臭みを消したいときに効果的です。フランスへも輸出されています。

 

米田酒造のみりんをまず試してみたい方は、普通タイプを。さらに極めたいときは酒粕取焼酎仕込タイプを、という感じで選んでいただくと良いかなと思います。