蔵人は今

  • 立春朝搾り2022を仕込みました

    酒蔵はいま

    2022年1月13日、「立春朝搾り」のモロミを仕込みました。

    立春朝搾りは、2月4日の夜も明けない早朝に搾って瓶詰めし、その日のうちに加盟酒販店さんがお客様にお届けするという予約販売制のお酒です。

     

    モロミが順調に発酵すれば、仕込んでから搾るまでの期間はだいたい一定になるのですが、それでも決まった期日に仕上げるっていうのは神経を使います。

     

    モロミを順調に発酵させるには、お米(蒸米)の溶け具合をコントロールしなければなりません。

     

    お米が溶けなければ味わいが生まれませんし、溶けすぎても思うような良い酒になりません。

     

    豊の秋の吟醸仕込では、朝に蒸したお米を半日程度さらします。こうすることで再び硬くなり、ゆるやかに溶けるようになります。
    お弁当のご飯は冷めても柔らかいのが良いですが、お酒にする蒸米は硬くてパラパラとするようなのが良いですねえ。

     

     

    仕込むまでの間に混ぜ返して水分のムラをなくします。この時の蒸米の温度は6度でした。手も真っ赤になります。

     

    そうこうして夕方になるころにようやくタンクに仕込みます。

     

    「豊の秋 立春朝搾り」を買えるお店をこちらのページで紹介しています。
    https://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1657

  • R3BY 木ふね搾り

    酒蔵はいま

    12月22日、豊の秋のR3BYしぼりたて販売第1号となる純米 豊の秋 生原酒 木ふね搾りを蔵出ししました。

    木ふね(木槽)という伝統的なしぼり機を使い、人の手でモロミを酒袋に詰めて積み上げていきます。

    純米木ふね搾りの酒米には島根県産の五百万石を使っています。この酒米は昨年に比べて今年は柔らかいので、お酒の方も昨年に比べてキレはそのままに味と香りにふくらみが出ています。

     

    またこのお酒は、しぼったままを無濾過で瓶詰めしています。そのため瓶の中でまだ酵母や酵素が活きており、刻々と酒質が変化していきます。

     

    まずは、しぼったばかりの”今”をお早めに味わっていただき、その後も2度3度とお楽しみいただければ幸いです。

     

    お求めはこちらから

    しぼりたて 純米 豊の秋 生原酒 木ふね搾り

  • R3BY 第1号をしぼりました

    酒蔵はいま

    12月14日、R3BYのもろみ第1号をしぼりました。10月28日の酒米の入荷から約一か月半でお酒になりました。

     

    その間もずっと仕込みをしているので、これから2~3日毎にモロミがしぼられて新酒となっていきます。

  • R3BY 本仕込が始まりました

    酒蔵はいま

    R3BY、本仕込みが始まりました。写真は仕込んで1日後のモロミです。米麹と蒸米が水を吸いきってパンパンに膨らんでいます。この時で仕込んだ時よりすでに2~3度温度が上昇しています。

     

    このゴワゴワした状態から次第に米麹の酵素の作用で米が溶けていきます。酵母も発酵を始め、盛んに炭酸ガスを吐き出すシュワシュワという音が蔵に響きます。

     

  • R3BY 初洗いとか初甑とか

    酒蔵はいま

    令和3酒造年度(R3BY)、最初の米洗いをもって「豊の秋」の酒造がスタートしました。

     

     

    その翌日には初めて米を蒸す、初甑(はつごしき)です。

     

     

     

    しばらくの間は何かする度に「今年最初の~」が付いてまわります。

     

    まずは少量ずつからですが、半年ぶりに稼働させる設備と我々の体がちゃんと動くか緊張のスタートです。

    (kura20211112)

  • R3BY 酒米入荷

    酒蔵はいま

    R3BY(令和3酒造年度)、新酒用の新米の入荷が始まりました。

     

    この日の米は島根県産米五百万石の1等米でした。

     

    豊の秋では酒米は玄米で入荷し、自社で精米しています。

    写真の奥に写っているのが、精米所です。歩道からすぐ見えるところにあるので、これから精米機の中を米が流れる”シャッカシャッカ”という音が聞こえてくると思います。

    (kura20211101)