蔵人は今

  • 秋は酒粕取焼酎造りの季節です

    酒蔵はいま

    秋になると前年度の酒粕を蒸留して酒粕取焼酎を造ります。今、その真っただ中です。

     

    酒粕取焼酎の中でも、もみ殻を混ぜた酒粕をセイロで蒸して常圧蒸留するというのが米田酒造の造り方です。

     

     

    今では少なくなったんではないかな、というこの方法で造る焼酎は、独特の風味を持ちます。

     

    そのため、地元では飲用よりは奈良漬けやかまぼこの原料として使われます。また自社のみりんの原料にも使います。

     

    焼酎を取った後の粕はすべて堆肥として利用されます。

     

     

    こうして酒蔵に残る前年度の酒粕をすべて片づけてから今年度の酒造りに入ります。

  • 秋の訪れ

    雲州松江の風景

    秋をいかがお過ごしでしょうか。営業の河角です。気温が下がり秋めいてきました。店舗にある茶室の庭も秋の訪れを少しづつ感じられるようになりました。

    庭にはモミジの木がたくさんあり、これから秋が深まっていくと紅葉を楽しめるとおもいます。

    今年は猛暑で葉が焼けた葉っぱが多いですが、紅葉が進んでいました。

    ドウダンツツジも少しづつ色づいてきています。

    このロケーションの中、茶室で豊の秋を楽しめるイベント「豊秋庵」(ほうしゅうあん)「豊秋庵」公式ホームページからご予約いただけます。是非ご参加ください。

  • 秋のイベント色々

    酒蔵はいま

    新型コロナウイルス感染症の5類移行後、蔵人たちも秋の試飲イベントに出かける機会が増えました。

     

    そんななかのひとつつ、9月28日29日は、松江城・松江水燈路国際交流イベントで島根地酒を振る舞う11蔵元として参加しました。

    この2日間は特別に松江城天守閣への夜間入場ができ、松江城エリアで松江を中心とした山陰の「食と文化」が体験できるようになっていました。

     

    パッケージツアーも組まれており、大都市圏から外国人も含めて多くのお客様がいらっしゃいました。

     

    豊の秋は「純米吟醸 花かんざし」をご提供しました。やや甘口であっさりとした感じが飲みやすいと好評でした。

     

     

    そのほか、下記スケジュールで蔵人がイベントに参加します。ご来場をお待ちしています。

     

  • 土曜夜市

    雲州松江の風景

    営業の河角です。9月23日に松江市天神町で行われた「土曜夜市」に出店してきました!

    15:00頃から自社ブースの設置を開始。すでに多くの方が歩いていました。

    中村茶舗さんのご協力いただき、中村茶舗店舗前でやらせてもらいました!

    まだまだ暑さもあったので豊の秋の清酒の他にリキュールの炭酸割りを提供しました♪

    今回は中村茶舗さんの抹茶を氷にして豊の秋の清酒で割る松江らしい一杯もやりました。

    最初に豊の秋の清酒の味わいがきて、後から抹茶の優しい甘味が楽しめます♪大人気で仕込んだ氷がなくなり完売しました!

    何よりたくさんのお客様と豊の秋を通してお話ができたこと。コロナ前の賑わいが戻ってきた事を実感できました。次回は10月28日(土)が今年最後の土曜夜市になります!会場の雰囲気も最高なのでぜひご参加くださいませ♪

  • 灯篭と豊秋庵

    雲州松江の風景

     

    皆様、秋に入りいかがお過ごしでしょうか。営業の河角です。9月も中旬に入り、日の入りが早くなってきました。6月から始まった当蔵の茶室で豊の秋をゆっくり楽しむイベント「豊秋庵」の夕暮れから夜にかけて灯篭が灯る風景を紹介します。

    午後6時になると少しずつ暗くなっていきます。そんな時に灯す灯篭がお客様にご好評いただいております。

    本物の火ではなく、LEDによるキャンドルライトを使用。最近のLEDは火の表現も豊かになり、本物のような火のゆらめきをしてくれます。

    個性的な灯篭が10基があり、どれも幻想的な明かりをご覧になれます♪

    島根県の来待石の灯篭。今では採掘できなくなった来待石。そんな島根県の石材を見れるのも豊秋庵の楽しさの1つです。

    ぼんやり優しい灯りのなか、涼しくなってきたお庭でゆっくりと豊の秋で幻想的な空間をお楽しみください。ホームページからご予約もできますのでぜひご参加ください!

  • 梅酒のこと

    酒蔵はいま

    9月になると6月に仕込んだ梅酒から梅の実を取り出します。

     

     

    梅の実は、鶯宿などいろいろな品種の混ざった松江市八雲町産と、南高梅100%の雲南市三刀屋町を使います。

     

    産地ごとに収穫のタイミングが違うので、産地ごとにタンクを分けて梅酒を仕込んでいます。それぞれに途中途中で成分分析や官能評価を行って梅の漬かり具合を確認します。

     

    今回その最終チェックということで、産地ごとの梅酒を比べることができました。

     

    左が松江市八雲町産の梅の梅酒。右が三刀屋町産の梅の梅酒です。(どちらも梅、氷砂糖、酒の割合は同じです)

     

     

    八雲町産の方は色が濃く、いろいろな品種が混ざっているためか、複雑でパンチの効いた香りと酸味が飛び込んできます。

    三刀屋町産の南高梅100%の方は色が薄く、風味も穏やかだけど上品さがあってこれからの熟成が楽しみな感じがあります。

     

    この後、1つのタンクにブレンドしてさらに熟成を進めます。

  • ひやおろしのこと

    酒蔵はいま

    2023年の豊の秋のひやおろしは9月7日から蔵元出荷します。

     

    ひやおろしは寒造りの酒が夏を越し、秋風が吹くころに出荷されるお酒などと言ったりしますが、今年は9月になっても猛暑日が続く予報。とは言っても日が暮れるのが早くなり、確実に秋はやってきているようです。

     

    今年のひやおろしは、昨年と同じ日本酒度+15の超辛口に仕上げました。昨年よりボディ感が増しいっそうキレよく感じます。豊の秋らしい超辛口酒だと思います。

     

    豊の秋には「純米辛口金五郎」という辛口酒があります。甘口と言われがちな豊の秋の中でも辛口に造っているのですが、それでも辛くないと言われがちです。それならばと超辛口にチャレンジしているのが、去年からのしぼりたて、夏の生酒、ひやおろしです。

     

    豊の秋の酒造りは、米麹の使用割合が多いと言われています。これが超辛口でもコクや旨みを感じさせるもとなのでしょう。

     

    しぼりたてや夏の生酒とはまた違った、コクのある超辛口をひやおろしでお楽しみください。

     

    豊の秋 純米 超辛口ひやおろし 生詰原酒

     

     

     

  • 島根県 夏の風景

    雲州松江の風景

    営業の河角です。9月に入り秋に向かう前に島根県の夏らしい風景を紹介します。

    ↑当蔵の店舗の近くの風景。水面に建物が反射してとても美しい1枚です。

    ↑続いても出雲市にある一畑薬師の「風鈴まつり」の風景。風鈴のキレイな音色が聞こえてきそうです。

    ↑出雲大社の大しめ縄と夏の空。晴天の空と出雲のパワースポットで元気が出そうな1枚です♪

    ↑島根県邑南町の川。邑南町で川遊びをした時に撮った1枚です。暑い夏の日、冷たい水が気持ち良かったです。

    ↑最後に松江の宍道湖沿いで入道雲が夏を感じさせてくれる風景です。今度は秋を感じられるような風景を紹介できればと思います!

  • 夕日が見れる美術館

    雲州松江の風景

    暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。営業の河角です。松江市の島根県立美術館に先日行ってきた米田酒造スタッフの写真を紹介します♪

    夏の空が美しい島根県立美術館。

    宍道湖沿いにはウサギ像があり、前から2番目のウサギはパワースポットとしても有名です。よかったら検索してみてください♪

    3月から9月は日没後30分まで開館しており、宍道湖の夕日が館内で見ることができる美術館です。

    夕日につつまれる島根県立美術館。「日本の夕陽百選」にも選ばれた宍道湖の夕日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • みりんを搾ります

    酒蔵はいま

    夏の酒蔵では、地伝酒を搾ったら次はみりんを搾ります。みりんも木ふねで搾ります。

    しぼったこの時点でもみりんっぽい色のように見えますが、ここから約1年熟成させてから瓶詰め出荷していきます。

     

    ところで、米田酒造のみりんは原料のアルコールの違いで、普通タイプ酒粕取焼酎仕込タイプがあります。

    使う米と仕込み方法はどれも一緒なので、原料のアルコールと熟成度合いによって風味が異なります。

     

    普通タイプは、醸造アルコール(大吟醸のアルコール添加にも使われるもの)を使っており、クセがなくあらゆる料理に使いやすい風味のものです。

    酒粕取焼酎仕込タイプは、清酒粕を蒸留して造った酒粕取焼酎を使っています。酒粕取焼酎由来の豊かな(クセのある?)香りを持つため、より香ばしい香りをつけたり、その香りで素材の臭みを消したいときに効果的です。フランスへも輸出されています。

     

    米田酒造のみりんをまず試してみたい方は、普通タイプを。さらに極めたいときは酒粕取焼酎仕込タイプを、という感じで選んでいただくと良いかなと思います。